2011年9月9日金曜日

宝石の価値

先日、「この水晶は大きいので、価値がありますか?」と言うご質問を受けました。

私は「宝石の価値で大きい、小さいはあまり関係なく、稀少性、品質、美しさがまず、重要で
同じ品質ならば大きいほうが価値的には、いいと思いますとお答えいたしました。

宝石は貴石、半貴石と分かれていますが、ダイヤモンドでも主に飾りで使うメレダイヤなどは品質にも寄りますが、一個100円くらいから業者間では使われています。
まるで、価値と言うより、材料感覚なんです。
一番価値があるといわれるダイヤモンドでもピンキリで、宝石の世界は失敗と経験がもの言う世界で見る目がないとかなり厳しいです。

そう言えば、最近、ネット販売の商品詳細ページで、こと細かく大きさ、重量。。グラムなどと書かれていますが、品質については書かれていません。

半貴石をグラムやカラットなどで誇張気味で販売されていると、時代も変わったと思います。
卸業者なので、5大宝石はカラットでも、他の宝石はずっと一個、1pcs、一点、kg、100個単位などでの販売でしたので、チョット戸惑い気味。

ダイヤについては一応は、4Cの品質基準がありますので、クオリティ鑑定すれば、ほぼわかりますが、石の価値や相場は鑑定家の世界でなく、ビジネスの世界になると言えます。
時代が変わると価値観や相場は常に変化しますし、宝石、絵画、骨董など・・・専門知識がないと
大変ですね。
本当に資産価値があって、貴重なものは天文学的だし、目に見えない倉庫の奥で厳重に金庫にしまって置くしかないですけど。。。(実はリスクも相当)
身につけて、飾って、楽しむのもたくさん幸せをもらえるんじゃないでしょうか?

稀少性、品質、美しさ、の他に、もっと大切な本人の思い出が詰まった石、大切な人からの石、いつまでも琴線に響く石が何かをもたらしてくれる、一度、出会ったら、手放せない石が真の価値ある石だとも言えると思います。

安かろう悪かろう商品ではなく、
少し値が張っても、時が経っても一生飽きない、いいもの。
お客様にはそんな石に是非めぐり会ってほしいですね。

店長

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