2013年10月18日金曜日

確実な天然水晶玉の検品の方法

日頃よりクリスタルマートをご利用いただき誠にありがとうございます。

天然石の卸業を営む傍ら、ネット販売も始めて久しくなりますが当店の天然水晶玉の品質には今までご購入くださったすべてのお客様に大変ご満足をいただいております。

それは1%ほどしか採れない最高の品質を研磨して、天然の水晶をお客様にお届けしたいという強い気持ちで、どんな曇りや微小の一点の黒点、0.01mmのキズさえも見逃さない当店のこだわりの検品によるものと自負しています。

今まで数え切れないほどの水晶玉を供給して参りましたが、一度もクレームなどの問題が発生しなかったのも、お客様が当店の品質を信頼してくださっているたまものと感謝しております。

当店(クリスタルマート)ではほぼ、毎日、水晶玉をお客様に発送しております。(卸業はネモト商会)

ネット販売のお客様でない、業者様からの直接のご注文の場合は納期に間に合わすためと、一度のご注文数が一般的に多いため、検品も疲れるので、研磨が終わるとすぐ、いつも使っている専用の電気を使うこともあります。

そこで、専門電気がなくても、肉眼が2.0や3.0のようなすばらしい目をお持ちでない普通の目をお持ちの私たちでも、簡単に迷うことなく、水晶玉のキズ、研磨時の引き線、黒点、曇り、磨き残し、中キズ、外キズ、水晶の成長線、内部の微小な光る点などの見つけ方をお知らせいたします。

①まず、白い布(白い紙)の上の上に水晶玉を置いて十字の方向から一回転ずつ回して、点やキズがあるか調べます。(目は水晶玉の真上)
真っ白い布が良いですね。黒いのは黒点や色が付いてる場合、見えません。ポイントは手前の表面を見るのではなく、反対側に視線を凝らして
ゆっくり回しながらチェックします。

一回転ずつ十字の方向を見ながら、表面の埃やチリなどを拭きながら、チェックします。水晶の表面に黒点やキズなどがみえる場合、布で拭いても取れない場合、爪で少し強くこすってみてください。ほとんどは取れると思います。(自然界には人には見えにくい様ざまなチリや埃が無数にあります。それを360度のレンズ、最高の水晶ほど近づいてきます。)

当店の水晶はとっても綺麗に研磨してあります。それは表面が赤ちゃんの肌のように滑らかで凹凸がないので、布などに埃やチリが付いてる場合、ピッタリ張り付いてしまうからです。ガラスなどはとってもやわらかいので、強くこするとぼけてしまったりしますが、硬度が6-7もある水晶は爪で強くこすったくらいでは、何の問題もありません。

強くこするのが心配な人は少し水を含ませて布でこする。当店では布でも綿で拭きながらチェックします。綿はゴミやチリがあまりつきません。

※水晶は柔らかいのと、硬いのがありますが、硬度が硬ければ硬いほど、綺麗に反射するように磨けます。
水晶の磨きを綺麗にするには、簡単です。手を惜しまず、工程を増やすことにつきます。荒い磨き粉から、さらに細かい磨き粉と・・そしてゆっくり時間をかけることにつきます。
真玉になるように整形するのは手作りですから、職人の技術で良くも悪くもなりますが、磨きは手間暇を惜しまなければその水晶の持った最高の磨きまで出させてあげることは可能です。
ちなみに、水晶玉に真が出ているかどうかは、転がしてまっすぐ転がれば真玉です。簡単ですね。


当店では出荷時に厳正な検品のもと全ての水晶玉をチェックしておりますので、黒点などはまず、ありえません。
特に水晶丸玉のばあい、360度あらゆる方向から写りこみがありますから、写真をとる場合も大変神経をつかいます。またゴミなどが張り付いていても回してみると逆方向からでは、0.1mmのチリでも10倍くらいにみえますので、実は誰でも簡単に見つけられると言えます。

毎日多くの水晶玉を扱っていない、プロでないお客様が見つけるのがちょっとむずかしいのは、0.01mmくらいの水晶玉の内部の中心から少し斜めにずれたチャカっと光る極小の点です。

これは見るポイントがありまして、ゆっくり回しながら、☆チャカっと光るところが見える目の通り道を微妙に1mm右、1mm左と傾けます。
それで再度、何回もみえるようでしたら、確かに内部にインクルージョンがはいっています。(何回も見える・・が重要で、一回だけでしたら、太陽、電気、チリなどの何かの反射、が考えられます。)

しかし、私(店長)はこのような水晶が見つかれば、コレクション行きにしたいところです。果てのない宇宙の星空、何光年の先に天体望遠鏡でも見つからない新☆を発見したような心おどる水晶だからです。

今まで、卸業者として何万個もの水晶玉を扱ってきた者として、まるで何もない無色透明の完璧な水晶も希少で確かにすばらしいですが、天然ものはすべて個々の個性があります。
内包物いっぱいの水晶玉も様々な顔を見せてくれて、とっても魅力にあふれ、いつ見ても飽きのこない、この世にたった1つの水晶玉です。

天然水晶玉の価値は価格が高い、安いではなく自分自身にインスピレーションが合って、見ていて飽きない水晶、これが欲しいと気持ちが動く、そして心が安らぎ元気にしてくれるものを選ばれると良いと思います。

もう1つ、最近気になることは、水晶六角柱を他店で購入したのですが、
「六角柱の頂上のポイントが欠けたので、修理して頂けますか?」と言う依頼です。
修理を引き受ける前に修理部分の写真をメールで送っていただきますが、天然そのままであれば、六角錘でなければなりません。そのはずが、ずれていたり、回りが綺麗に磨かれています。水晶は六角柱として小さなものから、大きなものまで全て同じように成長します。そのプロセスでしわの様な数億年の時を生きてきた成長線が表面にでます、つまり水晶の年輪です。また表面はざらざらしていますので、ピカピカではありません。天然水晶は間違いありませんが、すでに六角柱に加工されているということです。


ありがとうございました。

クリスタルマートから