2012年9月29日土曜日

ローズクォーツの話

いつもお世話になってます。天然石・水晶通販のクリスタルマート店長です。

紅の色をした水晶なので、紅水晶、バラ石英、と呼ばれています。
チタン、鉄、マンガンを含み、多くは不透明であるためカット石としては不向きなので、カボションや丸玉に加工すると色の乗りがいいため、ほとんどは球型にカットされています。
微量ですが、ルチルの結晶をもっていてスター効果を表すものもよくある傾向です。

恋愛の石、恋と癒しの石として女性にすっかり有名になったローズクォーツは、大きく分けると不透明なピンクと透明のピンクになり、大まかにはブラジル産は不透明ですが、色が逃げないため、赤色が強く、マダガスカルやモザンビーク産は淡い透明なピンク色です。

多くのネット販売等でブラジル産、マダガスカル産、モザンビーク産などの産地が書かれていますが、厳密に特定するのは難しいところです。
実際に鉱山から掘り出した人だけがわかっているわけですが、そんなに多くはありませんが、ブラジル産にも透明なマダガスカルやモザンビーク産に極めて近い透明なものもあります。(モザンビークもマダガスカルもアフリカの隣国ですから・・結構同じ色合いの感じですね。)

ローズクォーツの3大産地にはブラジル、マダガスカル、モザンビークがありますが、
ほぼ9割は以下の感じで判断つきます。

ブラジル産:不透明で紅色が濃い、赤紫っぽい色もよくあります。
http://www.ynemoto.com/shop/shopdetail.html?brandcode=037001000158

マダガスカル産:透明で桃色の薄い、柔らかい感じ、内部が綺麗
http://www.ynemoto.com/shop/shopdetail.html?brandcode=003000000376

モザンビーク産:マダガスカル産を少し濃くしたピンク色でもやもやしたインクルージョンが内部にある感じ。だから色持ちがいい。
http://www.ynemoto.com/shop/shopdetail.html?brandcode=003000000375

よくネット販売や宝石辞典などにはローズクォーツは退色しやすいと載っていますが、
そんなことはありません。
店長の庭には天然石が散らばっていますが、20年経っても、色は変わっておりません。ちなみに茶水晶の色を抜いて透明にするには600度以上で20分くらい色抜き器械に入れないと退色できません。
多少退色したとしても太陽の炎天下の下に何十年もおいておかなければなりませんね。
身につけるものは何の問題もありません。

アフリカ産のローズクォーツは15年くらい前から極端に少なくなってます。
拳くらいの大きなものはほぼ無理ですね。


店長の経験
※ローズクォーツの色は朝、昼、夜とガラッと変わります。
夕方の日が沈む頃は、普通の色が最高の品質になり、曇りの日には色が2段階、3段階と綺麗に見えます。日本とアフリカ、ブラジルでは同じ原石でも色がまるで違います。日本より太陽の光が強いから、より綺麗にみえます。
付け石(サンプル)を持っていくと、現地人に笑われます。(素人)

何回も出張に行って、失敗しながら買い付け経験で覚えるしかありません。
 

クリスタルマート

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