2011年11月12日土曜日

インド翡翠は翡翠ですか?へのご質問について

翡翠ではありません。
翡翠に似た色をしていますし、インドで採石できることから、インド翡翠(俗名)と呼ばれています。硬度7の水晶系に属し、翡翠よりもやわらかく、加工しやすい石です。(翡翠の硬度は8-8.5 コランダム系は9、ですが、名前を彫るときはとっても硬くてたいへんです。)
http://www.ynemoto.com/shopdetail/003000000188/order/
正しくはアベンチュリンですが、アベンチュリン自体も今現在はインド鉱山閉鎖のため、
採石されていません。(17年ほど前から急に採れなくなりました。)
今現在取引されているアベンチュリンも、正しくはブラジル産のグリーンクオーツがほとんどですが、本物の原石を知ってる原石卸し業者が極端にいなくなったため、グリーンクオーツをアベンチュリンと信じられてしまっています。

残念ですが、以前は印鑑業界ではグリーンクオーツを翡翠で購入されているお客様は数多くいらっしゃることと推測いたします。

印鑑の需要が象牙や鯨、など・・動物の骨だったころから、
動物保護の条約もできて、特に先進国などで人びとの動物愛護の精神の高まりで、厳しく禁止されてからは、
日本でも宝石を印鑑にするようになり、最近では宝石印鑑の正しい知識が徐々に知られるようになってきていると信じます。

翡翠には硬玉と軟玉があり、俗に言う玉は軟玉です。(すべての軟玉は翡翠ではありません)

世界の中で取引高が極端に多く、品質が良くて、最高の硬玉ひすいはビルマの翡翠と言われています。(私もミャンマー(ビルマ)への買い付け経験から、そのように思います。政治が落ち着いてくれれば、やりやすいんですけど・・)
昔は、新潟ひすいもいいのがでたんですけど・・・

ご参考までに、台湾翡翠(ネフライト)、オーストラリア翡翠(クリソプレーズ)、インド翡翠(グリーンクオーツ)、玉(中国翡翠)、アラゴナイト(中国翡翠)、カナダ翡翠(ネフライト)などなど・・です。

またご質問ありましたら、よろしくおねがいいたします。
店長

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